２値画像フィルタリング

概要

本サンプルプログラムは２値画像の各種フィルタリングを実行します｡

使用しているFVXコンポーネント

FvxDisplayEx, FvxFileAccess, FvxImage, FvxVideo, FvxROI, FvxChangeImage, FvxBinFilter

構成

画像処理装置にはFVX基本パック ver2.50以降及びFVXファースト標準ビデオPACK ver2.50以降がインストールされている必要があります。

操作方法

実行画面

[処理画像取得・保存]

Grab

カメラから画像を取り込みます｡カメラ取込が不可能な場合は灰色で表示されます。

画像ファイル読込

画像ファイルを読み込みます｡読み込む画像はサイズが512*480の２値又は濃淡画像にしてください。

２値画像保存

表示中の２値画像をファイルに保存します｡

[２値化]

２値化閾値

取り込んだグレイ画像を２値化する際の閾値を指定します。0〜255の範囲で指定してください。

[２値フィルタ]

膨張

処理範囲内の２値画像について、白あるいは黒の膨張を８方向（８近傍）について行います。

収縮

処理範囲内の２値画像について、白あるいは黒の収縮を８方向（８近傍）について行います。

４近傍膨張

処理範囲内の２値画像について、白あるいは黒の膨張を上下左右４方向（４近傍）について行います。

４近傍収縮

処理範囲内の２値画像について、白あるいは黒の収縮を上下左右４方向（４近傍）について行います。

孤立点除去

処理範囲内の２値画像について、白または黒の孤立点を除去します。孤立点とは、８近傍点の画素の色が、すべて自分の色と異なる場所（＝画素の存在する位置）をいいます。

反転

処理範囲内の２値画像を反転します。

方向指示付き近傍膨張・収縮

処理範囲内の２値画像について、白あるいは黒の膨張/収縮をパラメータで指定された方向について行います。次の設定項目があります。

• 方向：　膨張収縮する方向を指定します。

ノイズ除去

処理範囲内の２値画像について、水平または垂直方向に連続した白または黒のランの画素数（ランレングス）を用い、 これが、ある一定の値以下の場合はノイズと考え除去します。次の設定項目があります。

• 垂直除去画素数：　垂直除去画素数を１から５０の範囲で指定します。
• 水平除去画素数：　水平除去画素数を１から５０の範囲で指定します。
• 方向：　ノイズ除去を行う方向を指定します。
  
  • YX_DIRECTION：　最初に垂直方向、次に水平方向を行います。
  • XY_DIRECTION：　最初に水平方向、次に垂直方向を行います。
  • Y_ONLY_DIRECTION：　垂直方向のみ行います。
  • X_ONLY_DIRECTION：　水平方向のみ行います。

処理範囲設定

２値フィルタを適用する範囲を指定します。指定された領域は青い線で表示されます。

実行例

ノイズ除去と反転を行った例

注意事項

本サンプルプログラムを使用する際には、使用許諾事項を必ずお読み下さい。